平谷村の民話 赤子石
長野県で一番人口の少ない村。
村の花はひまわり。
平谷村の滝之沢城郭後の付近に赤子石があります。
「赤子石」の由来は、
合戦時の落人が、赤子を連れて逃げていましたが、
追手の追及が厳しく、
ついに石の上に赤子を置き去りにして落ち逃れていきました。
赤子は長い間、石の上に立ったまま泣いており、
その足跡が石に残って、
以後この石を「赤子石」と呼ぶようになったというものです。
赤子が患った時や夜泣きをする時に、
平癒の願いをかけてお参りすると御利益があるといわれており、
御礼の朱色の旗を奉納するのが常であります。
この赤子石の石碑と台石上の赤子の足跡は石工が刻んだものですが、
旧来の赤子石は現在地の反対側で、
中馬街道のすぐ横に置かれていて、
その上面に赤子の足跡が二つありました。
旧来の赤子石は大正十五年(一九二六)ごろ
現在の堂の前付近に埋めたともいわれています。
案内板より