岡谷市の民話と伝説 火とぼし山
諏訪湖の東に住む娘と西に住む若者が、 深く愛し合うようになった。 一日の仕事が済んだ夜、 若者がたいまつに火をとぼして裏山にあげると、 娘が明かりを目指して湖を泳いでやってきて、 二人は楽しく語った。 ある夜、若者はいつ […]
飯島町の民話と伝説 千人塚
城ケ池の南東に小島のように突き出た塚がある。 この近くに北山城があり、 天正十年(一五八二)織田勢に攻められ、 そのときに戦死や自刃した者の遺骸や武器を埋めて 築いた塚だと伝えられている。 その後村内に奇病・変災がつづき […]
中川村の民話と伝説 石神の松
元和(一六一五~一六二四)の頃、 中川村の常泉寺に一人の行者(山伏)が寄寓していたが、 その法力がたいへん優れていた。 その頃しきりに天竜川が氾濫して、 これに悩んだ農民は、この行者に頼って水難除けの祈祷をしてもらった。 […]
駒ヶ根市の民話と伝説 美女ヶ森の御陰杉
日本武尊が東国の蝦夷らを平らげ、 みすず刈る信濃国を帰国の途中、 この赤須の里に立ち寄られた。 この地の「ひとのかみ」赤須彦は、 御陰杉の木のもとに仮宮を設け、 尊をお迎えし、 山・川・野の物を採って精いっぱいもてなした […]
絵島囲み屋敷 伊那市高遠
伊那市高遠にある江島の囲み屋敷 絵島(江島)は七代将軍家継の生母、 月光院に仕えて大奥に入り、 やがて出世して大年寄となり権勢に至ったが、 事件を起こし高遠に遠流された。 「山形屋」で芝居の見 […]
南箕輪村の民話 お四国さま
幼い時に両親を相次いで亡くした嘉吉は、 人の命のはかなさやこの世に生きることの意味を心に問い続けた。 ある晩、弘法大師の夢を見、 大師の姿に今まで味わったことがない安らぎを覚えた嘉吉は、 7年の歳月をかけ、 海を渡り山を […]
たつののいわれ 辰野町
昔荒神山はもっと大きく東西の山々に連なり天竜川をせきとめて, 辰野は湖であった。 この湖には一匹の竜が住んでいて, 天へ昇ったり下りたりしていたが, ある時大雨が降って湖の水は氾濫し, ついに荒神山の東西を切り崩して流れ […]
横旗の信玄塚 根羽村
根羽村の新道端に横旗という地籍があって、 新道の上に武田信玄を祀った信玄塚がある。 元亀四年(一五七三)二月、 信玄は徳川方の野田城を陥れたが病気になり、 甲斐に帰る途中、同年四年四月十二日、 駒場で亡くなったといわれて […]